毛糸のラベルの見方
最近は、100均のお店でもおしゃれな毛糸がたくさん出回っていますね!
そのせいなのか、昔ながらの街の毛糸専門店などは少なくなっているような気もします。
(ちょっと寂しい…)
今日は、毛糸のタグの見方とゲージについて詳しく書いてみようと思います。
毛糸を買うと必ずついているこの紙のタグ。
ちゃんと見ると、ものすごく詳細な情報が載っていることがわかります。
前にダイソーさんで買った毛糸についていたタグです。
意外や意外!ものすごく詳細な情報がのっていました!
100円でこのクオリティ、さすがです。
まず「おすすめの使用針のサイズ」を見ます。
この毛糸は、【棒針 8号・かぎ針 7/0】がおすすめだそうです。
おすすめ、というのがポイントですね。いい書き方だと思います(*´▽`*)
それからすぐ上に「使用糸量(玉)の目安〈メリヤス編み〉を見ると、親切なことに編みたいものの使用玉数がのっています。ただ、メリヤス編みで編んだ場合ということなので、ほかの編み方をしたら数は変わってきます、ということですね。そしてごていねいにも「※毛糸の使用量は、編み方や手の強さにより異なりますので目安にしてください」と書いてありました。
表の中を順番に説明していきます。(4行目以下は同じ内容の英語表記)
- 材質 ウール100% →素材はウール100%
- 標準状態重量 約30g(約55m) →1玉の重さと総長
- 使用針 4.0~5.0㎜ →棒針の直径のサイズ
- ゲージ 19目・27段(10㎝平方メリヤス編み)
ここから読み取れること。
- ウール100% →お洗濯に注意が必要です。ドライクリーニングか、毛糸洗い用洗剤を使って洗濯機のドライコースか、毛糸洗い洗剤で手洗いのいずれかでないと縮んだりフェルト化します。
- 標準状態重量 →1玉の重さと長さはとても重要で、同じg数でも太い糸の方が短くなります。余談ですが同じ100円でもg数の多いものの方がお得な気がします♪ダイソーさんとセリアさんでもこの1玉のg数にけっこうな差があります。気になる方は見に行ってみてください(^O^)
- 使用針 →棒針の号数ではなく直径の㎜で表示していますので注意してください。
- ゲージ → 編みものをするときに一番大事なところなので、この後詳しく説明します。
棒針編みのゲージ
棒針編みのゲージについて詳しく説明します。
一般的に「メリヤスゲージ」といわれるものです。
先ほど毛糸のラベルにのっている情報について書きましたが、その中に
「ゲージ 19目・27段(10㎝平方メリヤス編み) 」というのが出てきましたが、ゲージとはいったいなんでしょう?
ゲージとは、でググってみますとこのように出ます。
「 1 編物で一定の大きさを編むための、基準となる目と段の数。 」
なるほど! 超わかりやすい?なわけないですね(;’∀’)
ゲージとは、編み地の10㎝×10㎝の中に「よこ何目、たて何段」あるかをだいたいこれくらいですよ~と目安としてお知らせしてくれる情報なのです。
なので、この毛糸に関してはラベルにのっているダイソー公式では 「ゲージ 19目・27段(10㎝平方メリヤス編み) 」 ですよ!編むときの目安にしてください。というめちゃめちゃ親切な情報なのです。
最近ではあまり手編みのセーターなどの大作を編まれる方はだいぶ少なくなってきたと思いますが、衣類などを編むときにはこのゲージから計算して目数や段数をあらかじめ算出しておくことが基本だったんですね。
そしてまた、このゲージは編む人によって変わってきたりします。
私がこの同じ毛糸で編んでゲージを取ってみました。
このように10㎝×10㎝以上私が編んでみたら、目数と段数が毛糸のラベルのダイソー公式ゲージ(19目27段)と誤差が出てしまいました。
と、いうことは…?
セーターなどを編むときは「自分のゲージ」を作っておくことが大事なんです。(けっこうめんどくさいし、あとでほどいて使うのでせっかく編んだのに~という気分になりますが)
それでやっと初めて、寸法通りのものが編めるというわけです。
自分の編み方を公式ゲージに合わせる必要はありません。(たぶんできない)
さらに発展すると↑これはメリヤス編みゲージでしたが、別の編み方(かのこ編みや、なわ編みなど)をするときは必ずその編み方でのゲージを取るというのも基本的なことですね。
公式ゲージはたいていメリヤス編みなので、別の編み方で編む場合は必ずといっていいほど「自分でゲージを取る作業」を行う必要があります、ということですね!
ただ、編みものは伸び縮みするものなので多少は融通がききますけどね!マフラーやそれほど寸法を気にしなくていい小物などは、ゲージをあまり意識しなくても編めます♪
しかし、昔の人は本当にめんどくさいことや地味な作業をコツコツよくやってたんだなあ~としみじみ思います。今は下手すると、毛糸を買うよりも出来上がったセーターを買った方が安いぐらいなんですね。
でも、あえて一目一目編む、という作業をするということは、できあがった作品はもちろん、その過程が楽しいからこそできることなのではと思います。
編みもの、奥が深いですね(*´▽`*)
今日は「毛糸のラベルの見方と棒針編みのゲージのお話」でした!
それでは、まだまだ寒い日が続きます。
暖かくして編みものライフを楽しみましょう♪